ニート歴が10年以上になる理由はいくつかあります。
例えば、働く意欲がないことや、人間関係が苦手なことなどです。
このような事情を抱えていても、社会復帰は可能です!
この記事では、ニート歴が10年以上になる5つの理由や、社会復帰するための方法などを解説します。
今日の一歩が、あなたの未来を開くきっかけになるでしょう!
そもそもニートとは
ニートとは、学校にも仕事にも通っていない主に15~34歳までの人を指します。
ニートは、"Not in Education, Employment, or Training"の頭文字を取ったものです。
ニート状態が長く続くと、自己肯定感が下がり、将来の見通しが立てづらくなります。
また、働くためのスキルや経験を得る機会が少なくなるため、就職が難しくなるのも問題です。
厚生労働省の資料(*1)によると、2018年時点でニート状態の人は53万人いるといわれているよ。
*1 出典:厚生労働省「若年者雇用対策の現状等について」
ニート歴が10年以上の人の割合
ニート歴は個人によって異なりますが、10年以上の人はどのくらいいるのでしょうか?
ニート期間の割合を、厚生労働省の調査結果(*2)をもとにまとめました。
ニート期間 | 割合 | |
---|---|---|
1 | 1年以下 | 41.1% |
2 | 1年超~2年以下 | 13.2% |
3 | 2年超~3年以下 | 7.7% |
4 | 3年超~5年以下 | 6.5% |
5 | 5年超 | 11.5% |
6 | 無回答 | 20.1% |
*2 出典:厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究 報告書」
※表は独自に作成
ニート歴が10年以上の人は11.5%の「5年超」に含まれます。
ただし、ここにはニート歴が「5年超」の人が全て含まれるため、10年以上に限定すると、割合はこれよりも少なくなると考えられます。
ニート歴が10年以上になる5つの理由
ニート歴が10年以上になる理由は、さまざまです。
ここでは、よくある理由を5つ紹介します。
働く意欲がないから
一部の人々が10年以上ニートでいる理由のひとつは、働く意欲がないからです。
この場合、働くことが苦痛に感じたり、興味や好奇心が仕事以外のことに向いていたりします。
ただし、社会生活に参加する意欲がないと感じても、それは永遠に変わらないわけではありません。
自分自身が何を大切に思い、どのように生きたいのかを見つめ直すことで、働く意欲は見出せます。
働く自信がないから
10年以上ニートを続ける人の中には、働く自信がないことが理由になっている人もいます。
長期のニート生活を送っていると、自信を失うことがあります。これには、働いた経験がない、または少ないことが大きく影響しています。
社会経験の少なさからくる不安や恐怖が、新たなステップを踏み出す自信を奪うのです。
自信の喪失は、ニート状態を長引かせることにつながります。
とはいえ、自信がないからといって、一生働けないわけではありません。
新たなスキルを身につけることや、小さな成功体験を積み重ねることにより、自信を取り戻し、働く一歩を踏み出すことは可能です。
人間関係が苦手だから
人間関係が苦手という理由で、10年以上ニート状態になる場合もあります。
そもそも人間関係が苦手と感じるのは、とても普通のことです。
一人ひとり性格や価値観は違うため、人と関わることには悩みや苦しみが伴うことがあるからです。
特に学生時代にいじめを経験したり、社会人として失敗した経験があったりすると、人間関係を築くことが怖くなりやすいよね。
こうした経験は、自分には価値がないと感じる要因になり得ます。
その結果、人と関わることを避け、長期にわたるニート生活を招いてしまうのです。
人間関係が苦手だと感じる場合、少しずつ対人スキルを向上させていくことが有効です。
人とのコミュニケーションは、練習するほど上手くなります。
それにより自信がつき、次第に社会参加への道が開けてきます。一歩一歩、ゆっくりと進むことが大切です。
また失敗するのが怖いから
「また失敗したら……」という気持ちが強すぎることも、ニート生活が10年以上になる理由のひとつです。
失敗することは成長の一部であり、誰もが経験します。
しかし、過去の失敗から逃げてしまうと、それが恐怖となり、新たな挑戦を避ける原因となることがあります。
ここで大切なのは、その恐怖を乗り越えて一歩踏み出すことです。
それに、小さな成功を積み重ねれば自信がつき、失敗を恐れる気持ちが少しずつ和らぎます。
勇気を出して踏み出した一歩が、あなたを新たな道へと導きます。
働くための体力がないから
働けるだけの体力がないことも、ニート歴が10年以上になる理由につながります。
しかし、体力が低下するのは、長期間引きこもり生活をしているからです。また、日々の生活リズムの乱れも、体力の低下につながることがあります。
体力の低下は、だれでも取り戻せます。そのためには、規則正しい生活を心がけ、体力がつくような適度な運動をすることがポイントです。
少しずつでも改善していくことで、体力は徐々についていきます。
体力があれば、働くための自信も湧いてきます。それだけでなく、健康な体は頭を働かせ、新しい挑戦をするための力もくれるでしょう。
ニート歴10年以上の人が社会復帰するための方法
ニート歴が10年以上でも大丈夫です。
社会復帰するための方法を3つ見ていきましょう。
ニート期間が長引いた場合のリスクを知る
ニート期間が長くなってしまうと、社会復帰のハードルは高くなります。
このことがわかるデータを紹介します。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査(*3)によると、フリーター継続期間が長くなるのに伴い、正社員になれた人の割合は減っているのです。
フリーター継続期間 | 正社員になれた人の割合 | |
---|---|---|
1 | 6カ月以内 | 約60% |
2 | 1~2年 | 約50% |
3 | 3〜4年 | 約45% |
4 | 5年以上 | 約20% |
*3 出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No. 199」
※表は独自に作成
ニートはフリーターよりも低く評価されやすいので、10年以上など長期化してしまうと、就職がさらに難しくなるといえます。
つまり、ニート歴10年以上の人が社会復帰するためには、今以上にニート期間が延びないように意識することがまずは重要です。
生活リズムを整える
生活リズムを整えることは、社会復帰に欠かせない要素です。生活リズムが整っていると、心身の調子も良くなります。
ポイントは早起きと適度な運動です。
例えば、朝7時に起きて、散歩やストレッチなどの軽い運動から始めましょう。これにより、一日が始まったことを体に伝えられます。
運動後は、朝食をきちんと摂ることも忘れないでください。これが元気の源になります。
夜、早めに寝ることも大切です。就寝前には、スマホやパソコンなどの電子機器を避け、リラックスする時間を作りましょう。
次の日の活動力を引き上げるためには、深い眠りが必要不可欠です。
これらの習慣をつけるのは大変かもしれませんが、コツコツと続けることが大切です。少しずつで良いので、自分のペースで進めてみましょう。
アルバイトから始める
社会復帰のためには、いきなり正社員を目指すのではなく、アルバイトから始めるのがおすすめです。アルバイトならフルタイムの仕事よりも負担が少ないからです。
アルバイトなら、一日数時間だけ働くこともできますし、週に数日だけ働くことも可能です。
そして、アルバイトをすると働くことの楽しさや、達成感を得やすくなります。チームで作業をすれば、新しい自分を見つけるきっかけにもなります。
また、アルバイト先での経験やスキルは、次にステップアップするための大切な資産にできるのも特徴です。例えば、接客スキルやPCスキルなどは、さまざまな仕事に役立ちます。
とはいえ、自分の体調や心の準備が整うまでは、ゆっくりやることが大切です。自分が頑張れる範囲で、一歩ずつ行きましょう。
ニート歴10年以上の人の就職活動には転職エージェント
ニート歴が10年以上の人の中にはアルバイトではなく、すぐに正社員で働きたいと考える人もいるでしょう。
収入面や安定感を考えれば当然のことですが、ニート歴が長い人がひとりで就職活動をしても、採用される確率はかなり低いといえます。
働いていない期間が長いためです。
とはいえ、ニート歴が10年以上の人の就職活動に役立つ方法もあります。
それは、転職エージェントを利用することです。
転職エージェントの利用でポイントになるのが、ニートの人もチャレンジしやすい求人を多く取り扱っているかどうかです。
第二新卒エージェントneoは、未経験歓迎の求人を多く取り扱っており、職務経験なしの就職・転職支援実績が1万人を突破しています。
つまり、第二新卒エージェントneoなら、ニート歴が10年以上の人でも就職しやすくなります。
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まとめ
ニート歴が10年以上になる主な理由は、働く意欲や自信がなかったり、人間関係が苦手だったりすることです。
しかし、ニート期間が長くなることで生じるリスクを知り、生活リズムを整え、アルバイトから始めることで社会復帰の道は開けます。
10年以上ニート状態でも、一歩ずつ進むことで新しい生活は始められます。